真水の備忘録

何もかも忘れてしまうその前に

研究室配属イベントの感想

 学部3年後期には研究室配属というイベントがあります。これはいろんな意味で面白いイベントでしたが、来年もし後輩に何か聞かれても何も覚えている自信がないので記録しておきます。あとは、半年後、1年後、n年後の自分さんが、色々考えたことと現実の答え合わせをするときが楽しみです。

研究室配属の概要 

研究室配属に関する各種日程(あくまで一例)

10 月上旬:第 1 回研究室配属予備調査 

10 ~11 月:研究室訪問 

11月下旬: 第 2 回研究室配属予備調査 

12 月上旬: 研究室配属ガイダンス 

12 月 中旬: 研究室配属希望調査

1 月 : 定員超過研究室の人数調整

 

研究室配属や予備調査の手配は主に物理学生教育委員会?(PECS)という謎の組織の委員が無料奉仕で行ってくれている。感謝~

 なんとなく研究室が決まるのは3月頃だろうと思っていたので、12月には配属先がほぼ決まると知ったときは驚いたし、約一か月間の研究室見学で行きたい研究室を決められるのか心配になった。しかし結果的には研究室見学を一通り終えた段階で、第一希望と第二希望を決めることができた。

物理学科の研究室の分類

 分野でおおまかに素粒子・宇宙系と物性・生物系に分けられ、その中でさらに研究のスタイルによって理論系と実験系に分けられる。

  研究室を選ぶにあたってまず考えるのはもちろん自分が何に興味があるかだろう。しかしそれと同じかそれ以上に「自分は実験と理論のどちらに向いているのか」をよく考える必要があると思った。なぜなら、実験と理論の違いというのは、研究分野の違いよりも直に研究生活スタイルに効いてくるからだ。

実験か?理論か?

実験か理論かを決めるガバガバ評価値を考えてみた。もちろん研究室生活なんてしたことがないので全部妄想想像力を働かした結果である。

実験系の+/-要因
  • 実験の授業が楽しい/実験の授業が苦痛

  • 手先が器用/不器用

  • ものづくりや工作が好き/物理の本質から外れた作業は嫌い

理論系の+/-要因
  • 計算が好き

  • 演習が好き

  • セミナーが好き

  • 一つの問題にじっくり取り組める

  • 一人でもこつこつ勉強できる/生活の仕方によっては人と関わる機会が極端に少なくなる

など?まあ、あくまで研究室を決めるために考えるのであって、将来は理論も実験もできるスーパー研究者になったっていいよね、知らんけど。

総合的な判断材料

志望する分野、実験か理論かがふわ~と見えてきたところで見学に行きたい研究室くらいは決められそうである。しかし、見学へ行ったところでぼんやりしてると何を見ていいかわからないまま終わってしまう。ということで評価基準を考えよう。

  1. 分野

  2. 理論か実験か

  3. 先生の人柄・自分との相性

  4. 学生が生き生きしているか、目が死んでいないか(先生がいると素を見せなそうなので学生だけになったときの様子を見たい)

  5. 人間らしい生活が送れるか(どんな生活スケジュールか、就活する余裕はあるか)

  6. 上下関係(准教授、講師らの教授に対する態度、学生の先生に対する態度、後輩の先輩に対する態度など)

  7. 就職先はあるか。どのタイミングで就職する人が多いか。

  8. 研究室の雰囲気(意外と研究室によって違う。オタクっぽいところ、陽キャっぽいところ、体育会系っぽいところ、意識高いところ・・・)

  9. 学生の自由度(不自由だけど手厚い or 自由だけど放任主義

  10. 学振とれる?他の金策(研究所に就職しつつ博士課程などもあるらしい)

  11. 業界の未開拓度(オワコンだったらつらそう)

  12. 業界の人口(たくさんの天才たちと同じ土俵で戦うのはつらそう)

  13. どんなスキルが身に着くか(正直分からなかった)

  14. 研究室の学生に「他に行ってみたかった研究室はありますか?」と聞いてみる。

などなど。正直研究室見学のときこんなに考えてなかったが、実際行ってみるといろいろ思うところが出てくるので、そうしたら自分でアポとってもう一回行けばよいのだ。アポの取り方?そんなもんとらんでも突撃すればなんとかなるんだよ普通にメール出すだけ。

実際に研究室見学をしてみて...

やっぱり、現地で見たり話したりするHP見てるだけではわからないその場の空気というものがある。また、研究室見学以外の場でも、実験やセミナー、さらにはTwitterなどで先生や先輩を見る機会はあるので、それらもひっくるめて考えた。

研究室に魅力を感じた要因

  1. 先生の人柄が良さそう(結局はこれ)

  2. 先生の授業が楽しかった

  3. 学生が楽しそう

  4. 福利厚生のアピール(就活とか部活とか人間らしい生活とか)

  5. 来てほしいことを強くアピールされる(私は押しに弱いです)

  6. その業界はこれから伸びる、成果が期待される、今特にホットな分野である

  7. その研究室が世界一(ミーハーですみません)

  8. 研究スタイルやプロジェクトの規模(研究サイクルの期間によっては在籍中に研究の全体像が見られないこともある)←この視点は初めて得た

  9. もちろん内容と自分の興味の一致

研究室に行きたくないと思った要因

  1. 学生がしんどそう(その場に限らず)

  2. 見学の学生が来てるのにいらいらを見せている人がいる(やばそう)

  3. 大して来てほしくなさそう(やっぱり人は求められたいものだ)

まとめ

研究室配属までの流れ

  1. 自分にとっての価値基準を考える。

  2. 価値基準にそって評価基準を設定する。

  3. 実際に見学へ行く。

  4. フィーリングと評価基準の両方を鑑みて決める。

  5. 定員以内で決定 or 定員オーバーで{GPAで殴りあう or 話し合い etc...}

 私は運よくストレートに決定したので5番はよくわからないです。
 
 色々書いてみましたが全部個人の感想です。どんだけ考えたって結局は入ってみないとわからないよね。もし私が研究室生活で死んでたら笑ってください、と言いたいところですがそれでは身も蓋もないので、実際入ってみてどうだったか、を半年後くらいに(もし心の余裕があったら)やりたいです。